投稿日:2010-01-23 Sat
アクロポリスの丘が見えてきた。石畳も自由気まま。それでも何とか統制が取れて美しい模様を作り出す。

「いや、今日は人が少ないねえ。いつもなら人が並んで、ちょっとづつしか前に進めないんだよ」
クリスマスイヴに観光する人は少ないに違いない。
だいたい美術館や博物館は全部閉まっている。
ここが開いていたのは奇跡に近い。
ああ、登るにつれて見えてきました。青空に突き立つ円柱。
アテネを見渡すようにして、いや、なんか世界を見下ろしているみたいだな。


アメリカの考古学者チームの案で再生が始まっている。

まだらなのは、元から部分と、再生した部分がはっきり分かるようにするためだとか。
フランスの考古学者たちは「再生する必要はなし」と考えていて、この作業を「大変残念」だと思っているとか。
「あの彫刻はレプリカで本物は大英博物館にあるのよ」
とアンヌが教えてくれる。
「イギリスはずっとギリシャの設備が整っていないから返還しないって言い続けていたんだけれど、今度新しい博物館ができたでしょう?これでイギリスの言い訳は通用しなくなる。ギリシャにオリジナルが戻ってくるか、ここ2,3年で分かるはず」
考古学の世界もいろいろあるようです。
ゆっくり丘をまわって行くと、トランシーバーを持った警備員が近づいてくる。
「今日はもうおしまい、早く降りて」
と言っているらしい。
そこへ親子四人がギリシャ語でまくし立てる。
私たちを指差しているところを見ると、
「日本からわざわざ来て、今日しかここを見れないんだから、あと少し」
と交渉しているみたいだ。
しばらくすると、警備員が折れて、
「ちょっとだけよ」
と言う感じで通してくれる。
(ううう、フランスじゃありえない〜〜〜〜)
一番見晴らしのいい場所まで案内してもらって、写真を撮り、引き返す。


「サンキュー」と先ほどの警備員に挨拶すると、にこっと笑顔が返ってきた。
つづく
投稿日:2010-01-20 Wed
再び車に乗り込み、アテネの街へ。イタリアやフランスの地中海を思わせる建物に、ギリシャ文字が書かれている。
街路樹はプラタナスならずオレンジ。
実がたわわに生っている。
「誰も取る人はいないの?」
と聞くと
「渋いオレンジなのよ。そのままじゃ食べられない。砂糖漬けにするとか、アルコールに浸すとか、面倒なの」
「たまにとっている人もいるけどね。まれだね」
ほ〜オレンジにも、柿みたいに渋いのと甘いのがあるのかあ。
アンヌの仕事場に車を止め、6人でぷらぷら歩く。
最初の目的は中央市場。これは私のリクエスト。
旅行に行くと必ず見に行くのはスーパーと市場。
ものめずらしい商品を眺めたり、買い物をする人を観察したり。
人の生活の息づかいが一番感じられるところだから、楽しい。
「今日はクリスマスイヴの買い物をしに来た人たちで賑わっているよ。面白いかも」

そしてその言葉どおり、押し合いへしあいのすごい人。
ジプシーや、中国人、アフガン系の顔も多い。
お肉屋さんが並ぶコーナー。羊専門店、牛専門店、臓物専門店。
チェーンソーでたて半分にされた羊さんや、胴体を二つに切られて飾られた豚さんのお尻。
長〜い誰かさんのペロや、腸。

もみ合いながらゆっくり進む。
ああこの喧騒。呼び込みの声、取引の大声。
背の高いオリヴィエとヴァンサンを目印に人ごみを掻き分け、魚コーナーへ。
おお、でかい蛸。イカも安い。

さすがにこっちのほうは人が少ない。
抜け道に作られた食堂は人がいっぱい。
「アテネで一番安いんだよ、ここは」
何を食べているのか覗き込みたいけれど、ちょっと気兼ねしてしまう。
こんなとき、ダンナちゃんと二人だったら、混じってなんか注文しているだろうなぁ。
けれど、今は道先案内人にはぐれるわけには行かない。
道を渡って野菜セクションに入り込む。

こちらは野外のせいか、おおらかな雰囲気。
山積みになったみかんを2キロ買う。1ユーロ30。やっぱ安い。
早速むいて口に入れながらゆっくり市場を離れる。
人ごみにもまれてからからに乾いたのどにみかんが心地よい。
「大丈夫だった?フランス人でも気持ち悪くなる人がいるのよ」
との事。いや、私たちは多少のことでは平気です。
フランスに来た当事は、毛をむしった頭付きの丸鳥、引ん剥かれたウサギをみて気持ち悪くなったけど。
あれに耐えられるようになったら、後は平気でしょう。
個人的には死んで解体された動物より、生きて売られている海老やカニのほうが気持ち悪い。
途中でおやつのゴマパンを買って、かじりながら
アクロポリスの丘に向かってゆっくり歩く。
古い建物。廃墟。新築。遺跡。
時代も様式もまちまちなのが隣り合って、あっけらかんと並んでいる。
「ローマ時代のふんたら」
「オスマントルコ時代の」
「紀元前13世紀前の」
と説明してくれるのだけれど、全部記憶にとどめるには、情報量が多すぎる。
ただ、いくつもの時代の残が、いとも普通に顔を並べていることに驚く。

生まれて始めてヨーロッパに来たときを思い出す。
ローマに足を踏み入れて町を歩き、遺跡がそこかしこに転がっていることに目が回った。
だけど、ここはもっとすごいよ。
ギリシャにとってローマ時代なんてつい最近の出来事なんだもの。
ここまで古いと、伝統とか言ってらんないよね。
伝統文化なんぞにこだわるのって、フランスくらい中途半端な歴史を持つ国なのかもね。
そしてなにより、ヨーロッパにはない、中近東の香り。
西洋と中近東が交じり合っているせいか、西洋の重苦しさとも、中近東の暗さとも違う、能天気な自由さがある。
つづく(ミクシの写真アルバムもご覧くださいね)
投稿日:2010-01-16 Sat
7月24日朝ゆっくり起きて、パンとコーヒーの朝ごはん。
全員身支度を済ませ、総勢6人、車に乗り込む。
フランスから持ってきたと言う車。
「やっぱりフランス車がいいから?」
と聞くと、
「ギリシャのほうが車は高いんだよ」と言う答え。
「それに、ギリシャナンバーの車だと偶数か奇数によってアテネに入れる日が決まってしまうのでね。外国ナンバーだと毎日使えるから便利で」
とのこと。
最初の目的地はカイサリアニの山。
高速を降りてゆっくり山を登り始める。
「ここは僕らのお気に入りの場所でね。頂上からアテネの町が一望できるんだよ」
とオリヴィエ。駐車場に車を入れて歩き始める。
有名らしい修道院の脇をぬけて、緩やかな登りをたどってゆく。
向こうに見えるのは禿山なのに、こちらは緑が青々している。

オリーヴの木、シダ、ユーカリの木。
「夏は暑すぎて緑がないのよ。先週まで雨が続いたから、今は2度目の春みたい」
ところどころ大理石らしい岩の塊が出ている。
気温は16度。
寝そべっている2匹の犬を発見。

「あ〜カワイ〜」
と寄ってゆこうとすると
「さわらないほうがいいわよ。蚤だらけだから」
と注意を受ける。
首輪がついているから飼い犬かと思いきや、
「このあたりに居ついた野犬だよ」
とのこと。野犬が多いのはギリシャの特徴だとか。
周辺の住人からきちんと餌をもらっているので、人になれていて、噛み付いたり牙をむいたりしない。
オリンピックのとき、一匹ずつ捕まえて病気を持っていないか調べ、健康な犬には予防注射をして元のところに離したそうだ。首輪をつけているのは、予防注射を受けたしるしらしい。
「ただ、汚いと思うのよ。蚤はいっぱいいると思うから、子どもたちにも撫でるなと言ってあるの」
登りがゆるやかになった辺りで、何かの遺跡が見えてきた。

石を積み上げただけのアーチ型の聖堂跡。サンマルコス。
「よく見てごらん、面白いのは、この教会ができる前にあった神殿の残りが使われているところなんだよ。ほらここ」
そういわれて注意深く見てみると黄色い石の間に白い大理石がちらほら見える。
何か文字が彫ってあるもの。柱を横にして埋め込んだもの。

はあ、紀元前何世紀も前にギリシャ神のための神殿が立っていて、
それが崩れて無くなったあとに、遺跡を再利用して、ギリシャ正教の聖堂が立てられ、それも朽ちた後ってこと。
異信教の残り物を使って聖堂を建ててしまうおおらかさ。
想像もつかないような大きな時の流れ。
そして、この同じ土を踏んで、3千年以上前からここに生きた人々の息遣い。
ヨーロッパなどつい最近の出来事なのだ。
ちょっとだけギリシャの底力を見た気がして、くらくらした頭を抱えながら頂上へ。
アテネを一望に見渡しながら写真を撮る。

真ん中にかすかに見えるアクロポリス。
ギリシャ神殿。紀元前10数世紀。
宗教。戦争。歴史。
ふう。
投稿日:2010-01-13 Wed
パリを飛び立ち、ジュネーブ周りでアテネの空港に着く。パリ、マイナス1度、ジュネーブ、マイナス4度、アテネ18度。
久しぶりの外国。
案内板に書かれている言葉は全く発音できず、アナウンスの言葉も見当がつかない。
右も左も、全く分からない国に足を踏み入れたのはホントに久しぶり。
未知の世界が目の前にあると思うと、
新しいおもちゃをてに入れたときのような興奮が体を包む。
つい数時間前まで引きずっていた日常生活のストレスがすうっと消えてなくなる。
預け荷物を引き取りながら、
「あのさ、彼らの顔覚えてる?」
「う〜ん、でもあっちは分かるでしょ?アジア人カップルは、あたしたちだけだよ」
とかすかな不安。何せ相手は5ヶ月前にたった数時間話しただけの間柄。
よく考えてみれば、そんな人を頼りに外国へやってくるほうがどうかしている。
お迎えが来ていなければ、迷子同然。
早めに気持ちを切り替えて、アテネでホテルを探すしかない。
ゲートを通ったとたんそんな不安は吹き飛んだ。
身を乗り出して大きく手を振っているのはオリヴィエ、
こちらに駆け寄ってくるのはドゥニ。
再会を喜んでキスを交わす。
「なんか、ほんとに喜んでくれてるみたいだね」
「よかったね。迷惑そうじゃないみたい」
とダンナちゃんと目で会話。
駐車場まで荷物を引っ張っただけで、セーターの下にじっとり汗をかく。
オリンピックにあわせて新しく作ったという空港はこじんまりしているけれど、きれいだ。
いまのところ異国情緒を漂わせるものは、温かい風とギリシャ文字だけ。
高速道路に4人を乗せたフランス車が走り出す。
これもオリンピックを機会に新しく作られた高速道路。
つい5年前までは見渡す限りのオリーヴ畑だったと言う。
「便利になって暮らしやすくはなったけれど、ちょっと淋しい」
とオリヴィエ。
生まれてからほとんどギリシャ暮らしのドゥニは、私たちに一生懸命ギリシャの売り込み。
「ね、どう?フランスと違って暖かいでしょ?みんな笑顔で優しいでしょ?」
30分ほど走って高速を降りる。
彼らの家はアテネと飛行場のちょうど真ん中に位置する。
フランス人学校があるため、フランス人が好んで住むところだとか。
住宅街に入ると急に道が悪くなる。
舗装が行き届いていなかったり、工事中だったり。
地震があるので、高層建築は見当たらない。
並ぶ低層マンションのバルコニーには、競ったようにクリスマスデコレーションの電飾が光る。
彼らのアパルトマンの扉を開けると、
アンヌが満面の笑みで迎えてくれた。
「まるで、つい昨日別れたみたいねえ」
日本なら高級低層マンションといったところか。
パリでも、こんな大きな4LDKは金持ちじゃないと住めないだろう。
3階建ての建物に、大家を含めて3家族が住む。
30畳近いリビングダイニングに広いテラス。暖炉。
廊下を隔てて10畳ほどのキッチンがついている。
ダイニングを右に抜けると長い廊下にでる。
片面は壁いっぱいの収納。
反対側に子ども部屋が二つと主寝室、バスルーム、書斎と並んでいる。
アパートをくるりと囲むようにテラスがあって、
寝そべったり食事が取れるほどのスペースがある。
「ギリシャの物価はパリ並だけど、賃貸だけはまだ安いの。フランスじゃ、こんなところ、とても住めないよ」
だそうだ。
荷物をといて、服を着替え
暖炉を囲んで再会を祝ってお茶お飲む。
クリスマスのお菓子をつまみながら近況報告。
ヴァンサンは、5ヶ月の間に背が伸びて、185センチ。
ニキビの出始めた顔をうつむけてはにかんでいる。
サッカーの試合に出かけるヴァンサンを送り出し、
ドゥニと一緒にクリスマスツリーの飾りつけを手伝い、夕食を済ませて眠りにつく。
さあ、明日から本格的にギリシャ探検。
つづく
投稿日:2010-01-12 Tue
2009年 7月。暑い日ざしの落ちる夕方、パリの郊外。
瀟洒な個人宅のサロンで、古いアップライトピアノの前にダンナちゃんが座り、
その陰に隠れるようにして私がいる。
斜め前には2人の歌手。
身振り手振り、小さな演出をつけながら、3人だけのオペレッタのコンサート。
私は、さわる度にバタンと倒れそうになる譜面台と戦いながら、
ダンナちゃんの譜めくり。
コンサートを終えたあとはテラスでビュッフェのおもてなし。
演奏者、主催者、観客と混ざり合っておしゃべりに花が咲く。
何気なく取った席に隣り合わせた家族。
お決まりの挨拶から始まって、だんだん打ち解けてゆく。
お父さんはオリヴィエ。経済学者。
お母さんはアンヌ。考古学者。
長男はヴァンサン、14歳。
次男はドゥニ、11歳。
アンヌとヴァンサンはピアノが大好きで、
家でもリモコンの取り合いならぬ、ピアノの取り合いをやっていると言う。
家族そろって大の音楽ファン。
ひとしきり音楽の話題で盛り上がったあと、
「どの辺に住んでるの?」
と聞けば、
「実は・・・・」
ギリシャのアテネだと言う。
今は夏休みを利用してフランスに里帰りしているのだ。
ほ〜、ギリシャ。
と言われてもあまりイメージのわかない私たち。
「ギリシャ人の友達はいるけど、行ったことはないなあ」
普通の日本人にとってはギリシャなんて神話の世界。
「へ、まだそんな国あるんだ」と言ったのは、19年前、日本から着たばかりで超無知だった自分。
恥ずかしや〜〜〜
あれから時はたち、ギリシャ人の友人もできて、少しは予備知識も増えたけど、
身近な国とは言いがたい。
気がつけば、お客さんたちが帰り支度。
夜も更けてお別れの時間。
さよならを言うとき、改まったオリヴィエとアンヌが
「ぜひぜひ、ギリシャに遊びに来て。社交辞令じゃなくて、ほんとにあなたたちを我が家に呼びたいの」
と心のこもった招待をしてくれる。
どこをそんなに気に入ってもらったものか。
夏休みを挟んで秋が来て、新学期が始まり、メールのやり取りが増える。
「いつくる?」
「いつごろがいい?」
いろいろ無理があったのだけれど、
「この機会を逃したら、一生行けない気がする」
「大丈夫だよね。迷惑じゃないよね」
と夫婦で何度も話し合った。
そしてようやく決心がついた私たちは、12月23日からクリスマスを挟んだ4泊5日の滞在を決めた。
つづく
投稿日:2010-01-09 Sat
我が家から15分ほど歩いた18区の場末に小さな中華街がある。そこの中華スーパーに入っている肉屋の話。
肉コーナーで働く店員は4人。
一番古顔らしい中国人のおいちゃんはフランス語がほとんどできない。
中国人客相手にはつばを飛ばしてしゃべっているが、
フランス語客には片言で応対。
「1キロ」と頼んでも、必ず多めによこす。
フランス語で細かい注文をつけても、
「ボク、ワカリマセーン」ってな雰囲気で右から左。
「300g」オーバーだった時はさすがにギロっとにらんでやったが
海千山千的なおいちゃんは、にちゃっと笑ってウインクを返してきた。
負けた。
もう一人の中国人は、若い金縁めがねのお兄ちゃん。
いかにも気の弱くてまじめそうな外見を裏切らず、
きちんと頼んだとおりに計ってよこす。
さらに、鳥ももは脂身を取ってから計り、豚バラのひき肉はちゃんと皮をとってからひき肉にして計算。
海千山千のおっちゃんのほうは、「12枚」のはずの鳥ももは15枚入れるし、
豚バラを皮付きで計ってから、皮をはいでひき肉にする。ったく。
メガネのお兄ちゃんはフランス語もできるし、私のお気に入り。
「ローストビーフ」がなんだか分からなかった以外は文句なし。
彼に当たると「ラッキー」と思ってしまう。
私が勝手にアフリカプリンスと呼んでいる黒人君は、
左手にビニール手袋をしているにもかかわらず、右手で肉を触るような大雑把君だが、超ハンサムなので許す。
仕事はのんびり、ゆっくり目だけれど、可もなし不可もなし。
もう一人の気のよさそう〜な黒人のおじちゃんは、いつでもにこやか。
中国語もかなり上手に話すらしい。
フランス語を解さない中国系の客にも、すみやかにコミュニケーションが取れる優れもの。
仕事は早くもなく、遅くもなく。
ところが彼は、「1キロお願い」と言ったにもかかわらず、
870グラムしか入ってなかったり、
鳥ももが小さいのばっかりだったり、
「オメーはやる気があるのかぁっ」
と怒鳴りたくなるような仕事っぷり。
少なめによこされると、困るんだよなあ。
帰ってから1食分に小分けして冷凍するんだから。
4食分と思っていたのが、3食にしかならなかったり、
3食プラス中途半端なあまりになるとやけに腹が立つ。
考えるとさすが、海千山千のおいちゃんは商売上手である。
この肉屋、安くて美味いので業者さんも仕入れに来る。
「1キロ」単位で買い物する私たちと違って、
「数10キロ」や「箱」で買ってゆく客も多い。
そんな彼らにとって、数百グラムのオーバーは取るに足らない数字。
いちいち文句を言わずに買ってゆく。
私だって「おっちゃんいい加減にして」とは思うが、
「多すぎるから減らせ」
と言ったことはない。
その分肉屋は儲かっているわけだ。
黒人のお兄ちゃんたちと中国人2人の店員で、売り上げ数を競ったら、絶対中国人チームの勝ちに違いない。
ふむ。
投稿日:2010-01-02 Sat
皆様、新年明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
いや〜、この年末は濃かった。
23日から27日まで出かけたギリシャ旅行。
久々に仕事に関係のない純粋な観光旅行で、新鮮だった。
あまり予備知識がなかったけれど、
迎えてくれた友人のおかげで観光客が行けない所まで見ることができた。
400枚ほど撮った写真を眺めると、
書きたいことがいっぱい頭に浮かぶ。
けれど、情報量が多すぎて
どうやって書いたら一番伝わるのか分からない状態。
大晦日は例年のように御節を作って、友人とつつき、



元旦はギリシャからの友人家族を向かえ、真夜中まで会食。
今日2日は朝からダンナちゃんの生徒さんが来る。
フランスはクリスマスのほうが大切なイヴェント。
1月1日が祝日なだけで、あとは普通の日。
明日、普通の日曜を過ごせば、月曜からは仕事が始まる。
昨年中は更新が少ないのにもかかわらず、
お付き合いくださり、ありがとうございました。
占いによると今年は変化の多い年だとか。
さて、更新の頻度が増えるのか減るのか、
自分でも予測がつきませんが、
細々でもまだしばらく続けてゆくつもりですので、
どうぞ、よろしくお願いいたします。
AYa
投稿日:2009-12-06 Sun
20年近くフランスに住んでいるせいか、普段感心することより、「ったくフランス人って」
と批判的になることが多い。
最初の感動や驚きは日常になり、どうしてもなじめないことが鼻につく。
お粗末な組織力とか、
文句ばっかり言っているヤツラ(フランス人)、
攻撃的なところとか、不潔さとか、いい加減さとか。
良いところもあるのだけれど、
手放しで褒めるとすぐ調子にのって、
鼻高々になるヤツラもうっとおしい。
だけど、コレは文句なしにすごいと思う。
光の祭り(クリックして、動画を見てね)
着想や構想、その美しさもさることながら、
街がお金をかけて、お祭りにしてしまうところがいい。
芸術は財産なんだよな。
有形だろうが、無形だろうが大切な財産なんだ。
こういう財産をたくさん持っている国は、
いかに借金がかさんでいようと、格差社会だろうと<豊かな国>だと思う。
日本も、「国際化」などと空虚な言葉を叫ぶより、
世界中の人が、あこがれをもって集まってくるような、<豊かな国>を目指して欲しいな。
AYa
投稿日:2009-12-06 Sun
画面左下に現れる新しい窓にお気づきですか?少し前からtwitterなるものをはじめました。
twitterとは、「今何している?」の問いに答えるように、
140文字内で短い文章「つぶやき」を書くというサイト。
フォローをしている相手の「つぶやき」は自分のページに表示され、
会話がしたくなれば、特定のつぶやきに答えることも可能。
それからキーワード検索で、ひとつの言葉についてどんな「つぶやき」があるかリアルタイムで閲覧できる。
チャットとブログの中間のようなもの。
というのが私の理解しているtwitter.
新聞社や政治家、著名人なども登録しているらしい。
「つぶやき」であるがため、文章を練る必要がなく、
思いついたことを垂れ流しにできる気軽さがある。
とはいえ、誰に覘かれるか分からないので、何でも書けるわけではない。
それでも、<見られてもいいけれど、無視されてもいい>程度のことは結構あるわけで、
まとまった形をとらない「つぶやき」が連なってゆくうち、
おぼろげな輪郭が見えてくるのも面白い。
もっといろいろな使い方があるはずなんだが、
今のところ、朝コンピューターをつけては、各地に散らばる友人たちのご機嫌を伺い、
自分も一言書いておくといった至極単純な使い方かしていない。
それでも、ブログやミクシーとは違った不思議な空間であることは確か。
学校や会社で机を並べているような感覚で、
仲のいい友人も、あまり良く知らない人もいて、同じ空間を共有する。
人の動きは目に入ってくるし、
遠くから眺めるだけの人もいれば、積極的に参加してゆくこともできる。
無視することも、じっくりかかわることもできる。
ブログに貼り付けたのは、たまにしか更新しないまとまった文章と同時に、
もっと細かな日常を伝えるのも面白いかと思ったため。
遠くにいるお知り合いの方々はもちろんのこと、まだ面識のない方も
フォロー大歓迎です。
AYa
投稿日:2009-11-21 Sat
数字が苦手なのは生まれつきだと思う。計算も苦手だし、
時々3や5を間違えて、鏡で見たように反対向きに書いてしまう。
暗算は3度も4度もやり直さないと自信がないし、九九にいたっては半分忘れている。
ま、それでも大して困らずに社会生活を送ってはいるけれど。
予断だけど、フランス人は数字が好き。
パーティーなどで必ず、
「日本の面積は?人口は?外国人の数は?東京の大きさは、人口は?京都の寺の数は?」
などと聞かれる。
私はまず答えられないので、「無知・教養なし」丸出し。
そんなわけで世の中には、覚えなければならない数字の羅列ってのが結構ある。
上記の人口や面積は覚えられなくても、
電話番号、カードの暗証番号、番地、郵便番号などは覚えてないと支障をきたす。
1〜9までの数字の羅列。
しかし私の脳には、この単純な数字の羅列が刻み込まれない。
自分の携帯電話の番号さえそらんじて言えないほど重傷である。
そこで、どうしても忘れてはいけない数字の羅列は、言葉に直すことにしている。
4225-6741=よにふたご・むなしい・・・ってな具合。
言葉に直すために、真剣に数字に向き合う時間が増えるし、
言葉によってイメージがわく。
○○ちゃんの電話番号は・・・・と思った瞬間双子の顔がパッと浮かび、
「よにふたご・・・・」と呪文のように聞こえてくる。
それを数字に翻訳する。
さて、パリに住んでいると、どのアパートの入り口にも、コードがかかっている。
数字とアルファベットの組み合わせでできた暗証番号。
それを押すとカチッと錠が外れるという仕組み。
定期的に変更されるし、建物によっては2つあるところもある。
生徒の家に出かけるたび、コードを押すわけだから、
記憶しておかなければならないコードの種類は多い。
もちろんアドレス帳に記録してあるけれど、いちいち見るのも面倒だし、
家に忘れてきたりしたらば扉の前で立ち往生することになる。
(今は携帯という便利なものがあるけれど、でも毎回電話するわけにもねえ)
そこで、頭をひねって覚えた今年のコードの数々ご披露いたします。
「戦虫(いくさむし)」
「五時・永禄」
「やい、死後霊」
「ああ最後」
「シミには・いい粉、びっくりやー」
etc.etc.......
ね、忘れないでしょ?
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