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出発の日

2015/10/16
3つのスーツケースを締めて、掃除の仕上げをした頃に近所の友人がお弁当を持ってきてくれた。
なんだか彼らにとっても思い出の場所が
がらんと空っぽになって、寂しさが募る。
ホントに何度このうちでフェット(ホームパーティ)をやったことか。

空っぽといったけれど、本当は次の住人に残すベッドと、
売れ残った大型家具がちらほら。
これは大家さんが処理してあげるといってくれたので、そのまま残してゆく。
ありがたや。

椅子も無くなったので立ったまま太巻きとおにぎりをつまみつつ、与太話。
約束の時間に大家さんが現れて、アパートの最終チェック。
普通家具付き賃貸アパートを出るときは、
ナイフやフォークの数から各電気製品の状態チェックまで細かなリストを一つ一つ点検してゆく。
それによって保証金の帰ってくる額が決まるから真剣勝負。
だけど、ウチの場合は保証金も何も払ってないからけっこう気楽。

大家さん、旦那ちゃんとは、1989年からのお付き合い。
大家さんの独身時代、1年の期限付きで語学留学した旦那ちゃんが、
このアパートの1部屋を借りて、大家さんと共同生活した以来だから
フランスで一番古い知り合いだとも言える。
彼の結婚式で演奏もしているし、3人の子供達にもピアノを教えたし、
奥さんも旦那ちゃんの生徒だった。
「家族だと思っているからね」
と何度も言われた仲なのだ。

親しき仲にも礼儀あり、
きちんと賃貸契約書にサインをして、
鍵を全部返して、これで終わり。

大家さんも含め、年配のフランス人友人たちは一番再会の可能性が低いと感じてしまう。
もちろんこれが最後じゃない(と信じたい)けれど、
何がどうなるか人生わからないもんな~。
日本人の友人たちはその点気楽なんだよね。
いつでも会えると思っているからね。
お世話になったたくさんのフランス人達に心の中で再会を祈る。

大家さんが扉を閉じて、外に出る。
管理人のおいちゃんにもお別れの挨拶をして、タクシーを待つ。
空港までお見送りに来てくれるミーモ君と一緒に3人でタクシーへ。

全然実感が湧かない。
まるで夏に1時帰国をする気分。
もう、ここに戻ってこないことが理解できない。

そのせいか、あまりオセンチ(死語!?)にならずにいる。
いつもの古びた丸い飛行場に着いても、
ビール一杯飲んで搭乗ゲートをくぐっても、
エスカレーターの上からミーモ君に手を振った後も、
またすぐ戻ってくるような気がし続けている。

「きっと、飛行機に乗ったら爆睡だね」
「死にそうだもんね。座ったら立てなくなりそう」
といいつつ飛行機へ。

そうして私たち夫婦のパリ滞在は幕を閉じたのでした。



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23:57 日記・雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)
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