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朝早く起きちゃったから、戯言を

2016/01/28
「なんで、クラシック音楽なの?」
と聞かれることがある。
聞きなれない人には「長くて難解な音楽」と思われるのは容易に想像がつく。

世の中いろんなクラシック音楽家がいて、みんなアプローチの仕方が違うから
なんとも言えないんだけど。
個人的には、こんな感じ。

楽譜と向き合っていると、様々な情景が目に浮かんでくる。
グリークのソナタように、行ったことも、見たこともない北国の広大な自然が押し寄せてくることもあれば、
シューベルトのアルペジオーネのように、
壊れそうなくらい繊細で傷つきやすく心底優しい男性の、うつむき加減の横顔が現れることもある。
バッハなら、「神の存在を身近に感じ、生きる喜びと悲しみと、それを超越した存在と対話している自分」
が見てくる。
曲によって、時代も、場所も様々。
登場人物も、人間模様も、風景も、感情も様々。

この、辺境の日本で生まれて大したことも成し遂げず、
旅もせず、
燃え立つような恋も、
戦火も、
爆発するような喜びも、
身もだえするような悲しみも、
硬直するような怒りも、
荒れ狂う狂気も経験することのない平凡な自分にとっては、
これほど豊かな世界を垣間見て、触れることができるのは無上の幸せなのです。
ポップスやジャズもいいけれど、複雑なクラシックにしか表現できない奥の深さや繊細さがあるんだな。

しかもそれが、中世のスペインだったり、
19世紀のパリの石畳を歩いたり、
東欧の朝もやの中、雄大な川の流れを眺めたり、
ロシアの凍るような寒さの夜、窓から誰もいない広場を息を詰めながら眺めたり。
ドイツの田園を散歩しながら、あまりの美しさに涙したり。

自分の人生、平凡ななりに息苦しかったり、行き詰ったり、いやなことがある。
そんな時に楽器を手に取ると、途端にまったく別の世界に行くことができる。
まさにドラえもんの「どこでもドア」
まさに、SF小説の「タイムスリップ」
こんな楽しいことが他にあろうか。

もう一つは「いつまでも進歩して行ける喜び」かな。
クラシック音楽は長い時代を生き残ってきたものだから、
その作曲家たちの「天才」ぶりは比類ない。
凡人のワタクシは足元にも及ばず、
その世界は垣間見ることができるのに、表現することは到底かなわない。
毎日精進して、一歩進んで、
進むともっとよく見えるようになって、
そのすごさに圧倒される。

山登りみたいなもんかな。
下界では見えない風景が登るにつれて広がっていて、
登れば上るほど道が険しく難しくなってゆく。
時々振り返ると、自分の歩いてきた道(進歩)が見える。
で、この先の道のりの長さもよくわかる。
「これで終わり」っていうのがないから、退屈しない。

DSC03616DSC03616.jpg

うん、楽しいよ。





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22:39 日記・雑記 | コメント(0) | トラックバック(0)
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